ソレノイドの磁束密度 — 内部完全一様、外部ゼロ
内部 (ρ < R)
— μT
外部 (ρ > R)
0 μT
起磁力密度 nI
— A·turns/m
ドラッグで回転 / ホイールでズーム / 右ドラッグで平行移動
パラメータを動かしてみよう
1 無限長ソレノイドの磁場
軸方向に無限に伸びる円筒コイル(半径 、単位長さあたりの巻数 、電流 )が作る磁場は、Ampèreの法則と対称性から
内部 (): (軸方向、完全一様)
外部 ():
ここで は真空の透磁率、 。3D図のスライダー上では を turns/cm で表示しています(内部計算では turns/m に変換)。
2 電流 を倍にする
スライダーを 50A から 100A に動かしてください。
- 内部の青矢印がすべて2倍長くなる()
- すべての矢印が同じ長さ・同じ向きのまま(一様性は保たれる)
- 導線(茶色のヘリックス)も √2 ≈ 1.4倍ほど太く
3 巻数密度 を変える
n のスライダーを 2 → 4 turns/cm に動かしてください。
- ヘリックスの巻きが密になる(同じ長さに2倍の巻数が詰まる)
- 内部の青矢印もすべて2倍長く(B ∝ n)
- 電験で として暗記する公式の意味: 「単位長さあたり n 個のループそれぞれが寄与し、無限に重なり合った結果」
4 電流の符号を反転 → 磁場の向きが反転
スライダーを +50A から −50A に動かしてください。
- すべての青矢印が逆向き(下向き)になる
- 右ねじの法則: 電流が反時計回り(上から見て)→ 磁場は上向き、時計回り → 下向き
5 内部の一様性 — なぜそうなるのか
3D図を真横から見るように回転してください。
- 内部のすべての矢印が完全に同じ大きさ・同じ向きに揃っているのが分かる
- 並進対称性(軸方向に動かしても変わらない)→ B は y に依存しない
- 軸対称性(軸まわりに回転しても変わらない)→ B は φ に依存しない
- さらにAmpèreの法則(矩形閉路を内部・外部にとる)を適用すると、B は にも依存しないと導かれる → 内部完全一様
6 外部はゼロ — 磁束は閉じ込められる
3D図でソレノイドの外側に注目してください。
- 外部には矢印が一切表示されない(B = 0)
- これも対称性とAmpèreの法則から導かれる: 外部のループ(円形閉路、軸を内側に含むよう取る)を考えると、両端からの寄与が打ち消し合い B外 = 0
- これがソレノイドの磁気遮蔽性質。実際の有限長ソレノイドでは端に若干の漏れ磁場(フリンジ場)が出るが、長さが半径の数倍以上あれば良い近似となる
7 真上から見る → 軸対称性を確認
3D図を真上(コイル軸方向)から見下ろしてください。
- 4方向に分布した内部の矢印が完全に重なり、1点の集まりに見える(矢印は紙面に垂直、矢の根元のみ見える)
- 軸まわりの回転対称性が視覚的に確認できる